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【古書】ユリイカ タンタンの冒険
¥1,100
■連載 私の昭和史 戦後篇・続 最終回 / 中村稔 ■夢遊する読書*11 小説と画家宣言 / 横尾忠則 ■詩 星の家から / 中尾太一 特集*タンタンの冒険 【Tintin et Moi, aussi!】 リトルタンタンと僕 / やなせたかし 意を継ぐこと / 山田敏 カラブジャン号の秘密 / 川口恵子 エルジェ、その生真面目な輪郭線 / 江口寿史 家族を繋ぐ物語 / 坂本美雨 【Tintinology Chapitre 1】 もうひとつの地球を駈けるタンタンと仲間たち / 小野耕世 「タンタンの冒険」と日本のマンガ / 竹内オサム 不死身の身体から生身の身体へ 「タンタンの冒険」 における人物描写 / 稲垣正巳 【対談】 ロータス・ブルーは時を越えて / 小野耕世×島田虎之介 [コーディネーター=中里修作] 【Tintinology Chapitre 2】 金のはさみの船長 タンタンとハドック / ジャン=マリー・アポストリデス (訳=古永真一) タンタン学の冒険 / 古永真一 「タンタンの冒険」という曲折 / 中里修作 【物語をかたちづくるもの】 タンタンの宝石箱 / 山田登世子 タンタンと大衆文学の系譜 / 小倉孝誠 それは何者でもない 空の器としてのタンタン / 蘆田裕史 「タンタン」 をめぐるボーイスカウト精神の伝承 B=Pからエルジェ、そしてスピルバーグへ / 鈴木沓子 【インタビュー】 タンタンとスピルバーグを21世紀へ連れていった男 / ピーター・ジャクソン [取材・文=宇野維正] 【時をかける冒険の遺伝子】 スピルバーグのジェットコースター映画 『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』 / 加藤幹郎 永遠の少年と「いまここ」の消滅 / 三浦哲哉 分割=共有された冒険映画 『タンタンの冒険』とスピルバーグ / 渡邉大輔 【資料】 「タンタンの冒険」シリーズ全話解題 / 中里修作 エルジェ年表 / 中里修作 ■今月の作品 本城治祐 尾久守侑 / 選=小池昌代 ■われ発見せり 概念と主体――カンギレムの生命哲学をめぐって / 柵瀬宏平 ■ユリイカ2011年 総目次 定価1,361円(本体1,238円) 発売日2011年12月 ※表紙スレ少々 ※店頭にて販売中のため売切れの場合がありますので、ご了承ください。
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【古書】ユリイカ やなせたかし
¥880
やなせたかし先生に高知新聞のエッセイで本特集をご紹介いただきました。 「ユリイカ」 やなせたかし 「ユリイカ」という雑誌は昔から知っていた。内容がハイブロウでぼくには歯が立たなかった。自分とは全く縁の無い世界のメディアだと思っていた。「ユリイカ」というのはギリシャの賢人アルキメデスが合金の金の純度を計る方法を発見した時に使った言葉からきているらしい。「我発見せり」である。 アルキメデスはそれを入浴中に思いつき嬉しくて裸のまま飛び出して「ユリイカ!」と叫んだのが語源ということになっている。 ところがこの「ユリイカ」がぼくの特集をするというのでこれにはビックリした。こんな事があっていいのだろうかと思った。そして本当に完成して青土社から発売されたのである。これがまた実によく出来ていて、嬉しいけれども恥ずかしい。なぜかと言うと赤ちゃんの時から現在のぼくまでほとんどこの一冊に納まっている。あちらこちらで何度かやった対談もうまい具合に集められ、ぼくの誕生日の赤ちゃんの写真から94歳の現在までの写真、父親、母親、弟の写真も載っている。つまりぼくの事はこの一冊を読めばほとんど全部分かるのだ。アホな部分もナマイキな部分も手に取るように分かる。これは相当ヘタで出したくないなと思った絵も出ている。これでいいのかも知れない。自分でやればヘタな部分や恥ずかしい所は載せなかった。編集の腕の冴えを見せつけられたという感じである。 恥ずかしい話だが、ぼくは自分の人生が終わりそうになった現在やっと自分の作品の方向が見えてきた。これが自分の道だと思うようになった。詩人ではないがそれでも書き続けてきた詩も、最近やっと誰にも似ていない「やなせたかしの詩の世界」に入ったと思う。 それがいいとか悪いとかは別にして、誰にも似ていない自分自身の世界にやっと辿りついた。さあこれからだ!と思った時残念ながら体力が落ち、人生が終わりかけていた。まぁこんなもんでしょうね。なかなか思うようにはいかない。しかし若い時に絶頂期を迎え華麗な人生を送りながら晩年が不幸に終わった人を何人もぼくは知っている。人生の終末期が惨めであるのはつらい。それに比べれば人生のラストに絶頂期が来て経済的に何の心配も無く、これからだという時にもう少し仕事をしたいと思いながら終わるのは幸福と言えるかも知れない。 ぼくは自分の人生が恥ずかしい部分も含めてようやく剥き出しになっている「ユリイカ」をながめてつくづくそう思った。 アルキメデスも喜びのあまりに裸で風呂から飛び出して跳ね回り、これは後で随分恥ずかしかったと思うが、ぼくもほとんど裸にされてしまった「ユリイカ」は嬉しいけれど恥ずかしくてたまらない。平凡な才能でしかも怠け者で何をやらせてもまわりの天才たちに敵わなかったぼくとしては、幸運に恵まれたことを感謝している。 (高知新聞2013年8月3日「オイドル絵っせい」(316)) 【対談】 "箱入りじいさん"の日々のしごと / やなせたかし×糸井重里 【書き下ろしエッセイ】 夢あれこれ / やなせたかし 【愛と勇気の物語】 いただきまーす! アンパンマン 日本的な飲食の感性を体現するヒーロー / 福田育弘 分身としてのキャラクター 『アンパンマンの遺書』『人生なんて夢だけど』を読む / 暮沢剛巳 抒情的な「反ゆるキャラ宣言」 / 犬山秋彦 【アンパンマンが教えてくれること】 みんな大好き『それいけ!アンパンマン』の心理学 / 横田正夫 ぱあぱあし / 北野勇作 アンパンマンの思い出 / 小島慶子 【己を差し出すものは……】 アンパンマンを食べることのできる者は誰だ 否定と否認の混同または脳内で命令する他者に基礎づけられた自発性 / 郡司ペギオ幸夫 かくも味わい深き他者の顔 『あんぱんまん』試論 / 大橋完太郎 【『詩とファンタジー』対談傑作選】 「世界で一番情けないヒーロー」と私 / やなせたかし×戸田恵子 書きたい詩を書けばいい / やなせたかし×谷川俊太郎 作者が面白いから作品は面白い / やなせたかし×西原理恵子 【インタビュー】 すべては運に導かれて ヒーローの肖像 / やなせたかし 聞き手=半田健人 【愛のことば】 一生アンパンマン! / 半田健人 「正室」誕生秘話 / 里中満智子 【昔、子どもだったひとたちへ】 不格好で弱くあるきみは…… / 雑賀恵子 こどもと、こどもの心をもつおとなのために やなせたかしの絵本と『いちごえほん』 / 寺村摩耶子 やなせメルヘンの輝き 『十二の真珠』が照らしだすもの / 西原麻里 【誌上ギャラリー】 やなせメルヘンの世界 書き下ろし詩 【才能のゆりかご】 『詩とメルヘン』の三〇年 その抒情性のゆくえ / 柴村紀代 やなせたかしの抒情画・抒情詩 / 中村圭子 ロダンの誓い / 葉祥明 やなせたかしさん、そして星屑の育つ庭 / 東逸子 【詩/詞の楽しみ】 青い星の祈り やなせたかしさんの詩を読んで / 原子修 やなせたかし・いずみたくがのこしてくれた歌 そして魂 / 近藤浩章 bitter sweet やなせ先生の歌や詩が、僕らの心に染み入る理由 / 飯田一史 【アルバム】 やなせたかしのきた道 【やなせたかしのまんが道】 ボオシ好きの某氏のこと… / 宇野亜喜良 投稿時代 / 池内紀 ナンセンスと童心主義 「ボオ氏」が立ちつくす場所 / 竹内オサム 「漫画家・やなせたかし」の履歴書 / 倉持佳代子+吉村和真 「神様」と「毛虫」のコラボレーション 手塚アニメ『千夜一夜物語』と、やなせたかし / 津堅信之 【資料】 やなせたかし略年譜 定価1,885円(本体1,714円) 発売日2013年8月 (版元webサイトより) ※表紙、帯やけ、折れ少々 ※店頭にて販売中のため売切れの場合がありますので、ご了承ください。
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あじさいvol3
¥600
新潟の本屋で出会ったふたりが制作するエッセイzine。ここにしかない自分との対話をしずかに開く試み。 目次 あじさいについて きょう、銭湯にしよう/立ち止まって見えるもの お店と私。/トラとクラゲを飼っている あさりの味噌汁を飲むと決まって砂をかむ コップ半分の水/おじいちゃんの死 あじさい対談「変わる、決める、人生はつづく」 あとがき 制作:はっぱはらっぱ(坂野安希・井上有紀) 表紙・挿絵:つじののこ 印刷:レトロ印刷(表紙)、大林印刷(中身) 発行日:2023年4月1日 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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米を炊く2
¥300
日々行う米を炊く、という行為。その行為にまつわるさまざまな人へのインタビュー記録。 暮らしのなかで淡々と繰り返している「米を炊く」ということ。 私にとっては、当たり前のようにそこにある行為だけど、みんな、どんな風に、どんな時に米を炊いているのだろう。そして、その周りにはどんな日々が続いているのだろう。 身近な人たちに、それぞれの「米を炊く」と、その周りにある日々のことを聞きました。 制作:よしのさくら 発行:つながる米屋コメタク 2022年11月20日発行 ぼちぼち増刷 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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お湯が沸く
¥500
東京から新潟に来て8年。30歳になる年に出版活動を始めようと踏み出したZine。5つのエッセイと絵描きさんとの雑談インタビュー。 もくじ タイのこと すいかと孤独 いつかの私のカケラたち とわ子と時間 勝ってきた花 雑談インタビュー つじのののこさん 2023年8月 初版発行 文・企画:井上有紀 発行:木舟出版 印刷:レトロ印刷 井上有紀 1993年生まれ。東京都出身。新潟市内野町と出雲崎町の二拠点生活。好きなものは田んぼの風景と本屋。 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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リンダルー
¥1,980
写真家、次七さん初の作品集です。 モノクロ写真と詩で構成された詩集『リンダルー』とカラーのポストカード7枚のセット販売です。 ● 詩集:約11.8cm×約11.8cm、本文モノクロ・リソグラフ印刷、44頁、中綴(ホチキス製本) ● ポストカード:100×148mm、裏面は白 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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【古書】ユリイカ2010.11. 猫〜この愛らしくも不可思議な隣人〜
¥770
■連載 私の昭和史 戦後篇・続11 / 中村稔 ■ 「即興」 の懐胎*11 「同時多発会話」のパラドックス / 佐々木敦 ■世界コミックス最前線*14 アヴァンギャルドから子どもマンガへ A・スピーゲルマンの『ブレイクダウンズ』 / 小野耕世 ■詩 百年の鯉 / 和合亮一 特集*猫 この愛らしくも不可思議な隣人 【対談】 猫と暮らすこと、運命を愛すること 選べないものを選ぶ / 角田光代×西加奈子 【猫と暮らせば】 猫の平和 / 安部譲二 松太郎とつぶ子 / 井上荒野 兄弟としての猫 / 町田康 君の愛が身に染みて / 室井滋 選ばれし者になりたい / 松田青子 チロは恋人 / 荒木経惟 命の空を眺める / 豊崎由美 「きみはここで死ぬんだよ」 / 中島さなえ あーぺっぺん / 朝吹真理子 【マンガに生きる猫】 猫よ猫よ猫よ / いがらしみきお 少女漫画は猫の顔 / 松苗あけみ モル / やまだないと 拝啓、お母さま / ほしよりこ ある朝のくるねこ / くるねこ大和 ヌコに纏まつわるスピな2、3のこと。 / D[di:] 猫を飼う / 島田虎之介 ただネコを見てるだけ / 大庭賢哉 【犬は散文、猫は詩――intermezzo】 昼寝による永遠 / 福永信 【猫のスケルツォ】 猫の目の画家 / 池内紀 ブーバーに逆らって / 松浦寿輝 猫と私 あるいはなぜ猫は二次元に対抗できる唯一の三次元なのか / 斎藤環 猫と電送機 / 春日武彦 ネコと科学と国家 / 竹内薫 シュレディンガーは嫌いだアーノルドの話をしよう / 円城塔 【アンソロジー】 文藝CATLIKE――しっぽより短いアンソロジーの試み / 選=千野帽子 【猫のいる作品集】 しっぽをページに戻す60の方法。 文学のなかの猫たち / 千野帽子 ほんとうに読んでいただきたい猫マンガ・ガイド / 吉田アミ 100万匹のねことともに 絵本のなかの猫たち / 寺村摩耶子 フレームをすり抜ける間際で 映画のなかの猫たち / 三浦哲哉 ネコ充になるための猫動画ガイド三〇 / 金田淳子 【猫のしっぽが見えるとき】 夢にやわらかい毛がはえる / 早川茉莉 猫と私の距離のこと / 浅生ハルミン ■今月の作品 立道桜子 兼桝綾 石井格 竹下力 / 選=伊藤比呂美 ■われ発見せり 僕たちコクーンジャパン / 古市憲寿 初版 美品 ※店頭にて販売中のため売切れの場合がありますので、ご了承ください。
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愛は時間がかかる
¥1,980
誰かのつらさに、大きいも小さいもない。3カ月にわたる、トラウマ治療の記録。 この本の目次 はじめましておひさしぶりです こんな自分と生きる 助走―トラウマ治療0 遺言のようなもの 私は守られていた―トラウマ治療1 三人のハイムシナジー お椀を買いに行く―トラウマ治療2 砂金 葉山の砂―トラウマ治療3 私は愛されていた―トラウマ治療4 五年 同じ名前―トラウマ治療5 拝啓 中野先生 未来の鋳型―トラウマ治療6 あかるいあきらめ 著者 植本一子 発行日 2023/04/27 発行 筑摩書房 判型:四六変判 ページ数:192 (版元webサイトより) ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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ワンルームから宇宙をのぞく
¥1,980
福岡伸一、大推薦。 顕微鏡の奥のコスモスの花びらを数えてひとり微笑むような、 偏愛的で心温まる全く斬新な科学エッセイ登場。 ――福岡伸一(『生物と無生物のあいだ』著者) ヨシタケシンスケ、山崎直子、絶賛! 探査機のスキマにはさんで 宇宙の誰かに届けたい本、No.1。 ――ヨシタケシンスケ(絵本作家) 若手研究者ならではの貴重なエッセイ。 私も共感しきり、初心にかえって心が洗われました! ――山崎直子(宇宙飛行士) 「空を飛ぶこと」に異様な執着を持つ若者は、 宇宙飛行士になることを目指して、 東京大学の航空宇宙工学科へ。 そして、やがてJAXAの門を叩く。 宇宙のなかに、日常がある。 日常のなかに、宇宙がある。 笑っちゃうくらい壮大な宇宙と 手のひらサイズの日常をダイナミックに行き来する 新感覚の宇宙工学エッセイ! 著者待望のデビュー作。 “だからたとえば、宇宙の果てが一体どうなっているのか、 この本は答えることができないと思う。 地球上の生命が何のために生まれたのか、 答えることができないと思う。 どうすれば重力の底から抜け出せるか、 教えてあげられないと思う。 けれど、どこかの誰かの生活の隙間を埋めることはできる。 ちぎって丸めて詰め込んで、ぴたりと寄り添うことはできる。 壊れてしまいそうな時に、ふんわりとその慣性を抱きとめることはできる。 だって、地球は宇宙だから。 地球が宇宙であるように、 このワンルームでの生活はどこかの誰かの生活でもあるはずだから。 この部屋も、隣の部屋も、職員室もロッカールームも、 広大な宇宙と同じ物理法則に支配された一つの空間であるはずだから。” (本文「はじめに」より) はじめに ワンルームから宇宙をのぞく あの日、宇宙人になれなかった僕へ ガウスびっくり、僕らぐんにゃり フィボナッチ、鹿児島の夏 ノンホロノミック、空を飛ぶ夢 お布団が好き、で、トレミーの定理 重量リソース/有限の愛(システム設計) ボイジャー、散歩、孤独、愛 父ちゃんとじいちゃんとコロナと太陽 カオスと後悔の物理学 後輩クンとはやぶさとバブル 影を見ている⇔自分を見ている 宇宙の旅行、十字の祈り 【著者紹介】 久保勇貴 1994年、福岡生まれ、兵庫育ち。JAXA宇宙科学研究所研究員。2022年、東京大学大学院・博士課程修了。博士(工学)。宇宙機の力学や制御工学を専門としながら、JAXA宇宙科学研究所のさまざまな宇宙探査プロジェクトに携わっている。ガンダムが好きで、抹茶が嫌い。大きな音はもっと嫌い。 (版元webサイトより) 著者 久保勇貴 発行 太田出版 発行日 2023年3月22日 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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【古書】ユリイカ2005.2. マンガ批評の新展開
¥550
■連載 私の昭和史 戦後篇 30 / 中村稔 ■ザナドゥーへの道*3 原典探索者 ポール・ペリオ / 中野美代子 ■ 「即興」 の解体*2 アクティヴ/パッシヴ・フィードバック / 佐々木敦 ■耳目抄*273 地道な支え / 竹西寛子 ■詩 水の女、眠る男。巨大女、遠い場所 / 早坂類 特集*マンガ批評の新展開 【進化する表現論】 マンガにおける視点と主体をめぐって / 夏目房之介×宮本大人×泉信行 【マンガを読む/読み替える】 「キャラたち/キャラクターたち」 『3月のライオン』 ――零たちと読者たちの視点 / 泉信行 ユートピアゆき猫目の切符 『よつばと!』 のメタ感情記号 / 斎藤環 いつかあなたとはお別れしなくてはなりません 作者である飼い主は愛する猫との別れをどう描くのか / 吉田アミ 福満しげゆき、あるいは 「僕」 と 「美少女」 の小規模なセカイ マンガは複眼で触り続ける / 杉田俊介 平坦な戦場をループさせることで生き延びること 『リバーズ・エッジ』 と 『ひぐらしのなく頃に』 を MAD する? / 濱野智史 うるさくて何が悪い 黒田硫黄と黒と白 / 麻草郁 【注目作家インタビュー!】 鋼の錬金術師.jpg 現実リアルを素材に夢ファンタジーを錬ねる 『鋼の錬金術師』 という錬成の行方 / 荒川弘 [聞き手=藤本由香里] 手塚治虫賞.jpg 世界の断片をつなぐマンガの力 / 島田虎之介 [聞き手=伊藤剛] 【マンガ/批評の未来】 マンガの/と批評はどうあるべきか? / 東浩紀×伊藤剛 【マンガ批評も変わる】 『テヅカ・イズ・デッド』 のそれから / 伊藤剛 一般キャラクター論のために 『テヅカ・イズ・デッド』 再考 / 師茂樹 コマ割りは 「何を」 割っているのか 翻訳者のノート / 野田謙介 【「日本マンガ」 という悪い場所?】 「クールジャパン」 と 「MANGA」 / 小田切博 漫画の新しい体質 / 福嶋亮大 おたくと漫画 / 森川嘉一郎 【マンガ読者の現在】 失われた成熟を求めて マンガ・オタク・批評 / 東浩紀×伊藤剛×金田淳子 【パリからのレポート】 国際会議 「マンガ、60年後・・・・・・」 について マンガ・西洋・アカデミズム / 中田健太郎 オタク現象と日本のポストモダニティ / 東浩紀 [コメンテーター=ミシェル・マフェゾリ] 日本マンガにおける「演出」と「フレーミング」 様々な視覚的物語手法の分析(長谷川、手塚、ちば、小島、高橋、すえのぶ) / グザヴィエ・エベール+パスカル・ルフェーヴル [コメンテーター=アリー・モルガン] (訳=野田謙介) 西洋的 「オタク」 についての覚書 ヨーロッパのマンガファンダム誕生における日本文化の 「芳香」 の重要性 / マルコ・ペッリッテリ (訳=中田健太郎) ■特別掲載 シャールとヘラクレイトス、ニーチェ / 吉本素子 ■今月の作品 唐作桂子 このみ真帆 / 選=辻井喬 ■われ発見せり 知の条件、条件の知 / 渡邉大輔 【状態】 表紙裏表紙少々汚れ 状態良 ※店頭にて販売中のため売切れの場合がありますので、ご了承ください。
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【古書】ユリイカ2008.1. 南方熊楠
¥770
■連載 私の昭和史 戦後篇 25 / 中村稔 ■夢の展翅*11 一足飛びに腰に玉帯を / 草森紳一 絵=井上洋介 ■耳目抄*268 「空の目」 / 竹西寛子 ■詩 アデンアラビア / 清水昶 特集*南方熊楠 【徹底討議】 われわれは皆クマグスである !? / 池上高志×茂木健一郎 【伝説と現在】 南方熊楠、伝説から真実へ / 松居竜五 熊楠の家族 / 吉川壽洋 大楽 南方熊楠の宇宙論 / 安藤礼二 南方熊楠から 「きのこ文学」 へ / 飯沢耕太郎 【講演】 森を生きるということ / 池澤夏樹 【海を渡った天狗】 投書家熊楠と投書空間としての 『ネイチャー』 / 細馬宏通 イタリア古説話との出会い 南方熊楠の 『ノーツ・アンド・クエリーズ』 誌第一投稿をめぐって / 田村義也 南方熊楠と夏目漱石 二つの 『ロンドン日記』 / 末延芳晴 【図版構成】 クマグスの森への誘い / 解説=萩原博光 編=萩原博光・ワタリウム美術館 【インタビュー】 KUMAGUSU に憑かれて / 山本政志 [聞き手=編集部] 【大不思議の渦中で】 奇人熊楠 もしくは夢中夢のモビリティー / 長山靖生 熊楠の臨界点 那智山での変態心理学研究 / 安田忠典 【民俗学の双璧】 掻巻から覘く 柳田国男の訪問 / 奥西峻介 南方熊楠の魅力について / 礫川全次 【巨人の足跡】 熊楠・エコロギーと生物多様性社会 秋の紀伊田辺紀行 / 塚本珪一 旅日記・クマグスの森をあるく / 森亜希子 【マンガ】 ふしぎの森のクマグス展 / 大庭賢哉 【資料】 南方熊楠略年譜 / 編=安田忠典 ■ユリイカの新人 天気図 / 峯澤典子 ■われ発見せり 買ってはいけないもの / 森島章人 【状態】 良 ※店頭にて販売中のため売切れの場合がありますので、ご了承ください。
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こころはひとりぼっち
¥1,540
【帯より】 このさびしさもやがてなくなる 最後に会って3カ月 別れの手紙から1カ月が経った パートナーとの関係を解消してからの数カ月の日記です。友人・碇雪恵による寄稿も収録しています。 目次 8月1日〜8月10日 毎日さびしい。毎日つらい。 9月11日〜9月20日 今はひとりでいることに挑戦しているのだ。 10月20日 誰かひとりでも、いてくれたらいいのだけど。 寄稿 ひとりぼっちじゃない 碇雪恵 『こころはひとりぼっち』 2023年12月10日初版発行 著者 植本一子 寄稿 碇雪恵 題字 華雪 校正 藤本徹 協力 柴山浩紀 装丁 川名潤 感謝 ソフィ・カル 中園孔二 印刷 モリモト印刷株式会社 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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【古書】工場日記
¥3,300
1934年冬から翌年の夏まで、二度の失職と求職活動を挟みながら、25歳のヴェイユはアルストン、ルノーなど三つの工場で働いた。労働と労働者をつなぐ諸関係を深く知り、労働のうちに存する不幸と自由、尊厳の問題を考え抜くには、みずから女工の生活に飛び込む以外にない——赴任先のフランス中部のリセで教壇に立ちながら、週末ごとに炭坑夫や革命的労働組合主義者たちと交わるなかで選びとった結論だった。 生命を根こぎにする工場の苛酷な労働の中に、全宇宙の実在性を身体で実感する日々。それ以前にかたちづくられた思考に現実世界のなかで確かな足場が与えられてゆく。機械と人間、労働と労働者、技術と文明…「死ぬまで消えない奴隷の刻印」と引き替えにのこされた、稀有な記録。 (版元ウェブサイトより) 初版。破れなし。汚れなし。表紙上部と下部にかすれあり。 店頭でも販売していますので、売り切れの場合はご連絡いたします。 著者: シモーヌ・ヴェイユ 訳者: 冨原眞弓 解説: 佐藤紀子 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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【古書】ラガ――見えない大陸への接近
¥1,100
南太平洋ヴァヌアツ共和国の一島ラガ――.ヨーロッパという巨大な力の進出がもっとも遅れた南太平洋に暮らす海の人々の歴史,伝説,生き方を,このうえなく敏感に,硬質かつ清澄な文体で描きだす.〈世界史〉から取り残された,大洋に浮かぶ無数の島々のネットワーク=「見えない大陸」を幻視する,ノーベル賞作家の思索的紀行文. (版元ウェブサイトより) 初版。破れなし。汚れなし。帯にわずかな折れあり。 店頭でも販売していますので、売り切れの場合はご連絡いたします。 著者: ル・クレジオ 訳: 管啓次郎 発売日:2016年3月30日 発行:岩波書店 ISBN: 9784000255028 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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きれぎれのダイアリー 2017~2023
¥2,310
【Brutusより】 柴田聡子が綴る、ある2週間の日記。書籍『きれぎれのダイアリー 2017~2023』発売を記念して特別寄稿 歌だけでなく詩や小説など様々な形で創作を行うシンガーソングライターの柴田聡子が、文芸誌『文學界』で7年にわたり連載したエッセイをまとめた単行本『きれぎれのダイアリー 2017〜2023』を発売。日々のまなざしが詰まった日記を寄稿。 柴田聡子 しばた・さとこ/1986年生まれ。シンガーソングライター、詩人。これまでに6枚のアルバムを発表。新曲「Synergy」が配信中。11月25日・26日に東京・大手町三井ホールで弾き語りライブ『柴田聡子のひとりぼっち'23』が開催。 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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ええかげん論
¥1,980
コロナ、政治、気候…不安は尽きねどもまずは日常を整える。 その智恵がここに。 正解は、いつも同じではない。 けれど、自分のコンディションを整え、「今・ここ」を感じていれば、 おのずと「ある一点」がわかるようになる。 料理から、そして保守や仏教の思想から、 それぞれに「ええかげん」を探求してきた二人による、 自立して豊かに生きるための「ええかげん」論。 「ええかげん」の中に、ええことも、わるいこともぜんぶあるんです。…一生懸命の道中楽しみましょ。―土井 (リベラル保守の)考え方と、土井先生がおっしゃる「ええかげん」は、つながっているんじゃないか、と思っていたんです。―中島 フキノトウの天ぷら、ほんれんそうのおひたしの実演(写真入り)やインド珍道中のおまけコラムも! 「料理と利他」深化版! 【目次】 第1回 利他のコンディション 第2回 「ええかげん」に気づく人になる 第3回 ふつうはえらい (版元webサイトより) 著 土井善晴 著 中島岳志 発行日2022年10月21日 発行:ミシマ社 判型:四六判並製 頁数:192 ページ 発刊:2022年10月21日 ISBN:9784909394767 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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私の顔は誰も知らない
¥2,420
"なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう" 膨大な数の女性の「個」に迫りポートレートを撮影してきた写真家の、初エッセイ&インタビュー集。抑圧的な社会構造について、そしてそのなかで生きる女性の、人間の幸福について考える。 『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを表した言葉だ。(中略)学校教育では異端が排除され、社会に出れば、ルールに適応することを求められる。外から入ってくる価値観に振り回され、偽りの自分でしか生きることができなくなってしまう。自分の発言を黙殺し、まったく違う人間を演じることが当たり前になってしまうのだ。 ーー本文より 写真集『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』(共に赤々舎)、ノンフィクション『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)など、写真と文筆を横断する作家、インベカヲリ★。両者の仕事に共通することは、対象の表面をなぞるのではなく、あくまでも「心」を捉えることにある。 こと写真においては、男性用グラビアにありがちな鑑賞的、消費的ではないポートレートが、写真業界および女性から圧倒的な支持を得て、今もなお撮影オファーが絶えない(2018年には第43回伊奈信男賞を、2019年には日本写真協会新人賞をそれぞれ受賞)。その理由は、撮影前に被写体から時間をかけて話を聞きとることで、その人自身の個人的な経験や考え方に焦点を合わせて、存在そのものを浮かび上がらせるからだ。 ただし撮影された写真には、普段とはまったく違う姿が写し出される。それは何故なのか、その落差には一体何が隠されているのか。 本書では、被写体や女性たちへのインタビューと、インべ自身の語りを通して、多くの女性が偽りの姿で生きざるを得ない、歪な社会構造を炙り出し、女性にとっての、ひいては人間にとっての幸福とは何なのかを考える。 このテーマ(偽りの姿)を体現したブックデザイン(セプテンバーカウボーイ/吉岡秀典による)にも注目。ぜひ手にとって確かめてほしい。 "抑圧、世間体、感情労働、そしてジェンダーとフェミニズム。うまく社会適応しているように見えるけれど、本当はしていないし、するつもりもない。たぶん理解されないから言わないだけ。そんな私たちの肖像" 目次 はじめに 私の顔は誰も知らない 理想の猫とは? 普通を演じる コンクリートの上のシロクマ 薬で性格を変える こうあるべきまともな姿 東京は擬態する場所 何者かになるための買いもの 人間であることを疑う 「自分」とは誰か? 普通の人すぎて驚かれる 蛭子能収になりたい 女子校出身者のパーソナリティ フェミニズムは避けられない 本当の自分はどこにいる? 写真とフェミニズム カワイイの基準 見た目だけで惹かれる 人間のねじれ方 健康は人による うつらうつらを許さない社会 魅惑の「死」 死神とのドタバタ劇 独り言を叫ぶ 欲望に見る一筋の光 つきまとう表現衝動 フリマアプリに人生を学ぶ モニターの向こう側で 私は正常に生きてます 寸劇コミュニケーション 自信を持つ難しさ パワースポットでSNS地獄を見る 「怒」が足りない 「素を見せろ」の正体 味覚は信用できるか 自分のことはわからない現象 人類は、皆クズ 引きずられるとは? 続・普通を演じる 理想が飛んでくる 勝手にイニシエーション 「ふあふあa」を辿る 写真を通して「私」になる 初期作品に見る混沌 なぜ女は擬態するのか 前書きなど 「この本に出てくる女性たちは、どんな服装が多いですか?」 タイトルについて悩んでいるとき、打ち合わせの席でブックデザイナーの吉岡秀典さん(セプテンバーカウボーイ)から、そんなことを聞かれた。私は考えるまでもなく、こう答えた。 「普通です。そのときどきで流行っている、女性らしい服。『これを着ておけば普通の人に見られる』とわかっていて、選んでいる人が多いです」 言った後、そんな言葉がスラスラ出てくる自分に驚いた。実際に、何人かの女性たちから聞いた台詞であり、過去の私自身のことでもある。が、あらためて言葉にすると滑稽だ。どうして私たちはこうも、〝普通の人に見られる〞ことを意識してしまうのだろう。 しかし、その答えにインスピレーションを得た吉岡さんは、一見、まっとうなのに、よく見るとズレたり傾いたり予想外の姿を見せるブックデザインを考えてくれた。これこそまさに、本書のテーマといえる。 もちろん服装のことだけを言っているのではない。『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを現した言葉だ。 版元から一言 本書のテーマは「擬態」です。 【擬態】 ①他のもののようすや姿に似せること。 ②動物が攻撃や自衛のために体の色・形などを周囲の物や動植物に似せること。コノハチョウが枯れ葉に似せて目立たなくしたり、アブが有害なハチに似せて目立つ色をもったりすることなど。 「大辞泉」より 本来「擬態」とは動物や昆虫の生態に使用する言葉ですが、人間界においても(人間の生きる社会にも)、多分にあるのではないか、という(もはや)自明の論理の解題を目指しました。 写真家のインベカヲリ★さんは、この解題を、写真表現で続けてきた作家の一人です。本書では、写真作品の制作過程や表現方法、思考や経験などを、文章に置き換えて解題を目指したエッセイです。 インべさんの写真を初めて見た時の印象と衝撃を忘れることはできません。被写体の女性たちが鋭いカメラ目線でポーズをとり、時には素足でウサギの着ぐるみを着て屋上でタバコを吸い、時には海岸でセーラー服を着て海藻を口にくわえ、時にはヌードで竹藪に佇む。それぞれ映し出された写真には、ちょっとしたユーモアとともに、切実な何かを感じました。さらに、女性をモデルにした写真では、今まで見たことがありませんでした。 インべさんは、撮影をする前に被写体の女性から時間をかけて話を聞いて、仕上がりのイメージを膨らませます。その作業は、本人の表側ではなく内側のさらに奥底へと向かい、(今の時点の←これが重要)その人を形作っているキモを掴むことで結実し、写真の重要なモチーフとなります。この過程を経ることで、いわゆる一般的な「グラビア写真」とは一線を画す作品になるのです。興味深いのは、映し出された写真の本人と、普段の本人とには、大分の落差があることです(ここに本書のテーマがあります)。 1作目の写真集『やっぱ月帰るわ、私』(赤々舎/2013)では、写真のみでの構成でしたが、2作目の写真集『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)では、写真とともにキャプション(被写体とのちょっとしたやり取りや、撮影後日談など)を添えることで、前述のコンセプトを強めるのと同時に、結果的に言葉での説明が加わり、より広い支持を獲得したのでした。 インべさんに本(写真集ではなく文字の本)を一緒に作ることを提案した当初は(2017年くらい?)、私(当時は版元サラリーマン編集者)は、ここまで言語化できてはいませんでした。が、連載時(web連載)に被写体や女性たちとの、ちょっとしたやり取りに焦点を当てて原稿を書いてもらう内に、彼等が日本社会で置かれている構造が浮かび上がってくるのでした。根強い家父長制、クローズドな家庭環境、差別丸出しの学校教育、それらをコピー&ペーストした会社組織、そして、総じて影響を受けざるを得ない、彼等の状況(インべさんが写真に写すのは、この抑圧的な社会に抵抗し自分を解放しようとする彼等の姿なのです)。加えて、インべさん自身のことを書いてもらうと、被写体の女性たちと同じような環境、考え方を持ちながらあがいた写真家以前の話、そして、「写真」を手にして主体を奪還し「自分」を獲得していく姿が淡々と立ち上がりました。 「生きづらさ」という言葉を、特にここ2、3年でしょうか、メディアやSNSなどで目にする機会が増えたように思います。人の数だけあるこの「生きづらさ」を、「発達障害」と診断をして一括りにすることで、個々の問題から遠く離れ、矮小化することで本質から目をそらしているように感じます。狂っているのは、果たして私たちなのか、それとも社会の側なのか。私たちは、今置かれている社会状況の一つひとつを、今一度しっかりと注視する必要があるのではないでしょうか。 (人々舎 樋口聡) 著者プロフィール インベカヲリ★ (インベカヲリ) (著) 1980年、東京都生まれ。写真家。短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。13年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎)で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。18年第43回伊奈信男賞を受賞、19年日本写真協会新人賞受賞。写真集に、『理想の猫じゃない』(赤々舎/2018)、『ふあふあの隙間』(①②③のシリーズ/赤々舎/2018)がある。ノンフィクションライターとしても活動しており、「新潮45」に事件ルポなどを寄稿してきた。著書に『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA/2021)がある。本書は初のエッセイとなる。 (版元webサイトより) 著者 : インベカヲリ★ 発行:人々舎 4-6 縦188mm 横128mm 厚さ220mm 380ページ 並製 ISBN978-4-910553-01-6 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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パリ・レヴュー・インタビューⅡ作家はどうやって小説を書くのか、たっぷり聞いてみよう!
¥3,520
「ときどき運良く自分の力以上のものが書けたりする.」(ヘミングウェイ)「わたしは無教養な技術屋だからさ.」(ヴォネガット) ガルシア=マルケス,アーヴィング,ソンタグ,ラシュディ……打ちとけた会話の中に〈創作の秘密〉が溢れだす.文学ファン必読! ■編集部からのメッセージ ついに出ました,文学ファン必携,あの「パリ・レヴュー」のインタヴュー! 膨大なアーカイヴからⅠ,Ⅱ巻あわせて22人を精選.手練れのインタヴュアーたちの質問を受けて,みずからの仕事場でくつろぎながら「小説の技術」を語る作家たちの言葉は,面白すぎて頁をめくる手が止まりません.創作の表も裏も含め,それぞれの作家の人となりが立ち上がってくるようなインタヴュー.ぜひとも「じっくり・たっぷり」お楽しみ下さい. ほんの少しだけ作家たちの言葉をご紹介します. Ⅰ巻より・・・ 「ぼくは完全に水平系の作家なのよ」(カポーティ) 「ひどく迷信深いんです,恥ずかしいくらい」(ボルヘス) 「俳句をつくるのはむずかしいねえ」(ケルアック) 「わたしはいつも逃げ出したかった」(ボウルズ) 「わたしは読むひとになりたかった」(モリスン) Ⅱ巻より・・・ 「ときどき運良く自分の力以上のものが書けたりする」(ヘミングウェイ) 「ケチャップの瓶のラベルだって,必要になったら書きます」(アップダイク) 「わたしは無教養な技術屋だからさ」(ヴォネガット) 「タイトルがわかってないとわたしはなにも書けないのよ」(ソンタグ) 「映画で教育をうけた,といつも思ってた」(ラシュディ) ドロシー・パーカー Dorothy Parker 「作家はね,自分のまわりのひとをよく見てなくてはだめなのよ」 アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 「以前作られていなかったものを作ろうとすると,どうしても下手なものに見えるんだよ」 アイザック・バシェヴィス・シンガー Isaac Bashevis Singer 「自分が神秘主義者なのかどうかはわからないが,いろんなミステリアスなパワーに囲まれているというかんじはいつもある」 ジョン・アップダイク John Updike 「わたしのフィクションは普通の人々の日々の行動を描いたものですが,そこいらの歴史の本よりははるかに多く歴史をとりあげている」 カート・ヴォネガット Kurt Vonnegut 「だんぜん新鮮になると思うよ,文学のクリエーターたちの頭のなかに文学史とはべつなものが存在するようになったら」 ガブリエル・ガルシア=マルケス Gabriel García Márquez 「現実に根ざしていない事柄はただの一行もわたしの作品にはない」 フィリップ・ロス Philip Roth 「わたしはこのわたしではないんだよ――わたしは,いわば,このわたしでないものなんだ.そういうふうにしてくどくどしい話が始まる」 エリザベス・ハードウィック Elizabeth Hardwick 「故郷などを失うという喪失感から生まれてくる大きなテーマから,わたしたちは取り残されているとは思う」 ジョン・アーヴィング John Irving 「小説を書くってことは犠牲者を探すこと.書きながら,ぼくはいつも災難を探してる」 スーザン・ソンタグ Susan Sontag 「書くことはものすごい孤独を要求してくる.だから,それを選んだことから来るつらさを和らげるためにわたしがしてきたことは,しょっちゅう書くことはしないってことなの」 サルマン・ラシュディ Salman Rushdie 「自由な社会では,どう生きようかと議論がつづけられていて,そうやってわれわれは生きている.議論が答えなんだ」 訳者解説 2 (版元webサイトより) 著者 青山 南 編訳 発行日 2015/11/27 発行 岩波書店 ISBN 9784000230605 体裁 四六 ・ 398頁 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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小さな出版社のつづけ方
¥1,870
新たなビジネスモデルを模索する 小さな〝出版社〟の内幕に迫る 前著『小さな出版社のつくり方』から5年。逆風がつづくなか、次々と生まれてくる「小さな出版社」は、いったいどうやって会社を存続させているのか。ただつくりたい本だけをつくるだけで、事業として成り立っているのか。長年にわたり出版業界を見つめつづけてきた著者が、外からはうかがい知れない「小さな出版社」の内幕に迫る。 (版元webサイトより) 著者:永江朗 発行日:2021年11月16日 発行:猿江商會 四六ソフト:256ページ ISBN978-4-908260-12-4 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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ビジネスと空想
¥1,738
早稲田大学大学院(ビジネススクール)教授 入山章栄氏 推薦!! 「妄想こそがイノベーションを生む!妄想できる人こそが未来をつくる!」 『情熱大陸』(TBS系)『SWITCHインタビュー達人達』(NHK)にも出演した、プロ小説家のすごい思考法! 「自分からこんなアイデアが出てくるなんてと、衝撃を受けた」 とのワークショップ、待望の書籍化! ■いま、空想が注目を集めている理由 「もしも、〇〇だったらいいのになあ」と思ったことはありませんか? 妄想や空想は、仕事では意味のないものと考えられていますが、実はアイデアの宝庫なのです。 人々のライフスタイルが多様化し、 物事の変化や進歩が速くなっている今の時代。 新しい商品やサービスを生みだすためには、 ロジカルに現実から積み上げて考える方法だけでは通用しづらくなっています。 そこで注目されているのが、空想なのです。 イーロン・マスクのように常識を超えたアイデアで新たなビジネスを生みだす人は、 必ずと言っていいほど空想をしています。 ■誰でも空想からすごいアイデアを生みだせる! だからこそ、イノベーションを起こすために空想を活用する企業が増えています。 プロの小説家である田丸氏は、空想から新しい商品やサービスのアイデアを考える ワークショップを多数開催してきました。 大手を中心に、自動車メーカー、日用品メーカー、化粧品メーカー、 飲料メーカー、 IT企業、コンサルティング企業などで実施され、 「参加した社員から本当に新しいアイデアが次々と生まれてワクワクした」 「受講後に、社員からアイデアが日常的にあがってくるようになった」 と話題になっています。 本書を読めば、ワークショップ形式で、 田丸氏の独自に編み出した発想法を身につけることができます。 第6章には、経営学者入山章栄さんとの特別対談も収録! その対談の中で、入山さんにも本書の発想法を実践してもらった模様もお伝えします。 (版元webサイトより) 【著者紹介】 田丸雅智(たまる・まさとも) 1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、2020年度から小学4年生の国語教科書(教育出版)に採用。同内容を企業向けに発展させたワークショップ「ショートショート発想法」も多数開催。このワークショップは、メーカー、IT企業、コンサルティング企業など、大手を中心にさまざまな業種の企業で開催され、好評を博している。参加者の方も広報部門から企画部門、研究開発部門まで多様で、年齢も若手から管理職、ベテラン、経営層と多岐にわたる。2021年度からは中学1年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。メディア出演に「情熱大陸」(TBS系)「SWITCHインタビュー達人達」(NHK)など多数。 著者:田丸雅智 発行日:2023年3月11日 ISBN:9784295408055 ページ数:264ページ サイズ:188×130(mm) 発行:クロスメディア・パブリッシング ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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働くことの人類学
¥2,420
- 内容紹介 - 文化人類学者が、それぞれのフィールドで体験した 知られざる場所の知られざる人びとの「働き方」。 それは、わたしたちが知っている「働き方」となんて違っているのだろう。 逆に、わたしたちはなんて不自由な「働き方」をしているのだろう。 狩猟採集民、牧畜民、貝の貨幣を使う人びと、 アフリカの貿易商、世界を流浪する民族、そしてロボット........が教えてくれる、 目からウロコな「仕事」論。 わたしたちの偏狭な〈仕事観・経済観・人生観〉を 鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐす、笑いと勇気の対話集。 ゲスト:柴崎友香/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理 /久保明教 目次 ◼️巻頭対談 ありえたかもしれない世界について 柴崎友香 + 松村圭一郎 【第1部|働くことの人類学】 貝殻の貨幣〈タブ〉の謎 深田淳太郎 ひとつのことをするやつら 丸山淳子 胃にあるものをすべて 佐川徹 ずる賢さは価値である 小川さやか 逃げろ、自由であるために 中川理 小アジのムニエルとの遭遇 久保明教 【第2部|働くこと・生きること】 2020年11月「働くことの人類学」の特別編として開催されたイベント「働くことの人類学:タウンホールミーティング」。 オンラインで4名の人類学者をつなぎ、参加者xの質問を交えながら「働くこと」の深層へと迫った白熱のトークセッション。デザインシンキングからベーシックインカムまで、いま話題のトピックも満載のユニークな「働き方談義」を完全収録。 深田淳太郎×丸山淳子×小川さやか×中川理 ホスト=松村圭一郎 進行=山下正太郎・若林恵 【論考】 戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード 【働くことの図書目録】 仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド 松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター 【あとがき】 これは「発信」ではない 山下正太郎 (版元webサイトより) 【著者プロフィール 】 松村圭一郎 (マツムラ ケイイチロウ) (編) エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、 海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。東京ドキュメンタリー映画祭 2018 の短編部門で『マッガビット~雨を待つ季節』、 同映画祭2020の特 集 「映像の民族誌」で『アッバ・オリの一日』が上映される。『ちゃぶ台』で「はじめてのアナキズム」、『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。 コクヨ野外学習センター (コクヨヤガイガクシュウセンター) (編) コクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディア。ポッドキャスト番組〈働くことの人類学〉、〈新・雑貨論〉、〈耳の野外学習〉を制作・配信中。https://anchor.fm/kcfr 編集:松村圭一郎・コクヨ野外学習センター 発行日:2021年7月8日2刷 発行:株式会社黒鳥社 B5変型判 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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谷保ZiNE
¥700
【公式noteより】 ー あなたはなぜ国立・谷保にいるのか。 ー 国立・谷保ってどんなところ? ー どうして国立・谷保にいる? ー それぞれの文章を読んでどんなことを思った? あなたはなぜ国立・谷保にいるのか。 前書きとして『谷保ZiNE』を手に取ってくださる方々への思いを記載しています。 国立・谷保ってどんなところ? 国立と谷保についての概要や住人のおすすめスポットを、写真と地図を使って表現しています。観光雑誌や行政の発行するパンフレットとはまたちょっと違ったポイントから見ています。 どうして国立・谷保にいる? 執筆者6名がそれぞれ「国立・谷保になぜ「いる」か」を文章と写真で記事にしています。エッセイや小説、時間軸での比較や分析など、6名の異なる視点で見る国立・谷保が描かれております。 それぞれの文章を読んでどんなことを思った? 執筆者による座談会を開き、他の執筆者の文章を読んだ感想や、そこから広がる谷保という街への想いが語られています。 『谷保ZiNE』って結局どんな本なの? 「結局はどんな本なのか?」と聞かれたら私は「谷保にいる人、そしてこれから来るかもしれない人たちへのラブレターです」と答えます。他の執筆者の方々はまた違った答えが出ると思います。 この本を手に取ってくださった方が、国立・谷保に来てみたくなったり、自分の街について考えるようになってくださったら嬉しいです。 『谷保ZiNE』A5/表紙・本文フルカラー/本文26P ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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脱力文字 ちからをぬくと
¥680
【本文より】 "文字にはいつも力が入っているとして、もしその力をぬいたらどうなるのか、実験しました。" "たのしい動画つき" 著者情報 1990年生まれ。普段はグラフィックデザイン、ウェブデザインの仕事をしています。たまに自分が考えたことを形にしたくなり、ライフワークとしてZINEを創ったり、noteに文章を書いたりしています。 ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。
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マイパブリックとグランドレベル ─今日からはじめるまちづくり
¥1,980
【Amazonより】 グランドレベルは、パブリックとプライベートの交差点。そこが活性化すると、まちは面白く元気になる。欲しい「公共」は、マイパブリックの精神で自分でつくっちゃおう。あたらしい「まちづくり」のバイブル誕生。 ・パーソナル屋台でまちに出る ・街角にもっとベンチを! JAPAN BENCH PROJECT ・公園を再生するエッジリノベーション ・遊休地を私設公園に! パーカナイズ ……など、まちを元気にするアイデア満載。コペンハーゲン、ポートランド、台北など、「グランドレベル先進都市」の事例も多数紹介。1階づくりはまちづくり。「建築コミュニケーター」の、新感覚まちづくり奮戦記。 田中元子(たなか・もとこ) 株式会社グランドレベル代表取締役。1975年茨城県生まれ。独学で建築を学び、2004年大西正紀と共にクリエイティブユニットmosaki(モサキ)を共同設立。建築やデザインなどの専門分野と一般の人々とをつなぐことをモットーに、建築コミュニケーター・ライターとして、主にメディアやプロジェクトづくりを行う。2010年よりワークショップ「けんちく体操」に参加。同活動で2013年日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞。2014年建築タブロイドマガジン『awesome!』を創刊。同年より都市部の遊休地にキャンプ場を出現させる「アーバンキャンプ」を各地に展開。2015年よりパーソナル屋台の活動を開始。2016年株式会社グランドレベルを設立。 Publisher : 晶文社 (December 6, 2017) Publication date : December 6, 2017 Language : Japanese Tankobon Hardcover : 244 pages ISBN-10 : 4794969821 ISBN-13 : 978-4794969828 Dimensions : 5.04 x 0.67 x 7.44 inches ※ 店頭でも販売していますので、先に店頭で売れた場合は品切れとなりますのでご了承ください。