Go to Togo 一着の服を旅してつくる
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中須俊治『Go to Togo 一着の服を旅してつくる』烽火書房
「グローバル人材」の意味がわからず就職活動をやめて、アフリカ・トーゴのラジオ局に行ったことから、大きく動きだした人生。 トーゴで出会った友達との「みんなが笑って過ごせる世界をつくりたい」という約束を守るため、いったん就職後、独立起業。トーゴ布職人と京都の染色職人の技術をつなぎながら、見落とされてしまうたくさんの価値をつないで、新たな服づくりに挑戦する株式会社AFURIKA DOGS中須俊治の奮闘記。
二○一二年三月、ぼくはシューカツをやめた。それは人生で初めて、周りからズレた瞬間だった。みんなにとっての正解が、ぼくにとっての正解とは限らない。それは当たり前のことではあったのだけれど、自分の気持ちに正直に生きることは思いのほか難しかったりする。しかしその決断から、ぼくの人生は大きく動き出した。
周りの多くの学生は大企業をめざして躍起になっていた。できるだけ時価総額の大きなところ、東証一部上場企業から内定を取ることがステイタスにさえなっているような雰囲気があった。日本の企業数は四○○万社以上あるのに、就職情報サイトに掲載することのできた数万社から選ぶということが、いろんな可能性を排除してしまっているような気もした。
もっといろんな生き方があっていいはずなのに、暗黙の了解みたいなもののなかで、人生が決められてしまうことにも違和感があった。とにもかくにも、周りからズレたことによって、自分のなかに、ある種の多様性をもつことができた。
シューカツをやめて、一年間の休学届を提出した。ただでさえ自由な大学生活をさらに延ばすことについての是非を、親には問われた。しかしながら、シューカツで多くの時間が費やされ、どんどん友だちが大学に来なくなり、いろんな話ができなくなった代償は大きかった。休学するからには、中途半端なことはできない。「誰も見たことのない景色を見に行こう」と、ぼくはアフリカ大陸をめざした。
(『Go to Togo』はじめに より)
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